vol.9【脳科学】緊張がなくなる3ステップ

こんばんは!chagaです! 

 

昨日のメルマガで、

「ホンマの意味でベースを楽しもうと思ったら、自信ってめっちゃ大事やで!」

って話をしました。

 

それもあって昨日はテクニック関連よりも、

自信を持つことについての返信が多かったです。

いくつか紹介してますね!

こんばんは!Mikiと申します。

いつも楽しく拝見させて頂いています。

 

私はベースを始めて2ヶ月くらいになる初心者で、一応バンドを組んでいます。

chagaさんの講座は私のような超初心者にも分かりやすく、スモールステップで徐々に身についていっている気がします。

 

昨日の自信についてのお話、とても共感できました。

家だとリラックスして気持ちよく弾けるのに、バンドになるとミスしたり人目が気になってしまって。

 

あ、バンドの皆さんはすごくいい人です(笑)

緊張しちゃう自分が嫌で落ち込んだり、

些細なことが気になって楽しめなかったり。

元々、気にしやすい性格というのもあると思います。

 

そんな自分を変えられたらもっと楽しめるのに。と思ったりしています(笑)

chagaさんはどうやって自分を変えられたんですか?

明日も楽しみにしています!

はじめまして

フローレンスです。

 

ベースは2年くらいやってます。

自己流で。なので何が正解なのかよくわからなくて、手探りでやってます。

 

そしてとてもあがり症!

自分に自信がないから尚更です。

このメルマガはとても参考になります。

ベースだけじゃなくて、人生にもいろいろ役に立ちそうです。

ありがとうございます。

これからも楽しみにしています。

 

順番に返信していきますね。

性格とかじゃないで

自信、緊張、人目、

これについては僕もめちゃめちゃ悩みました。

 

お便りをくれたMikiさんやフローレンスさんのように、

  • 気心のしれたメンバーとだと自然体で出来るのに、初めましての人やキャリアのある人と演奏すると、普段の自分が出せない。だから楽しめない。
  • 初めて演奏する場所や環境だと緊張してしまって、ガチガチになる。
  • 人に見られると普段しないようなミスをする。

とか。

 

楽しみたいからベース弾いてんのに、

こんなやと全然楽しめなくなっていくんですよね。

 

 

緊張するのは「持って生まれた性格やから変わらんで!」とか言われるんですけど、

全然そんなことなくてw

 

ちゃんと自分のことを理解できればなんぼでも変えられます。

てか、僕自身変えることが出来ました。

 

 

消しゴム落としても何も言えんかったり、

飲み会で一言も発せず、愛想笑いで顔の筋肉痛くなるだけの3時間を過ごしたりしてたこの僕がw

 

  

一番最初のメルマガで、

「ベースめっちゃ楽しいで!今度聞いてや!」

と言えるようになる。

その入り口に立てるようなってもらう!

 

ってのがこのメルマガ講座の目的やで!

って話をしたと思うんですけど、

いくらテクニック的に上手くなっても

自信が持てなかったらそんなん言えないですよね。

 

 

だから、知識、テクニックももちろん大事だけど、

鋼のメンタルを手に入れることも

ベースを楽しむためには必要!

今回はそれを脳科学に基づいて深掘りしていきます。

 

 

ステップ1「脳の仕組みを知る」

人間って、なぜ緊張するのか知ってますか?

こんなん普通に生きてたら考えることないっすよねw

 

アメリカの脳学者マクリーンという人の研究で、

人間の脳って3層になっているとされていて。

  • 脳幹・・・危険を回避したり、生きるための呼吸や心拍などに作用する脳、
    通称「爬虫類脳」
  • 大脳辺縁系・・・愛情を感じたり、仲間と過ごしたいと思う脳
    通称「哺乳類脳」
  • 大脳新皮質・・・言語、計算などの学習能力や、未来を思考する脳
    通称「人間脳」

んで、脳幹(爬虫類脳)の部分が一番強いわけですよ。

生きるためのことを担ってくれているので。

 

そして、大脳新皮質(人間脳)が一番弱い。

全部話すと長くなるので、

今回は爬虫類脳と人間脳についてお話します。

 

 

爬虫類脳(脳幹)

爬虫類って賢くはないです。

いきなりディスりましたけどw

 

会話も出来なければ、深い思考や計算もできない。

 

だけど、簡単には死なないですよね?

それがこの爬虫類脳と呼ばれる所以で。

 

人間におけるこの爬虫類脳の役割は

-めちゃめちゃ暑かったら汗をかいて体温を下げようとする。

-寒かったら震えて体を温めようとする。

だったり、無意識的に行われることなんですよ。

 

これなかったら生きてられないっすよねw

 

当然人間が生きる上で大事なことなんです。

 

 

だけど、これが緊張に繋がるんですよ。

 

僕らはやったことのないこと、行ったことのない場所、

知らないこと、知らない人に会うと緊張しちゃう。

 

 

これは爬虫類脳が

「緊急事態!緊急事態!我が主人がこれまで来たことのないステージに立って、知らない人に見られています!

危険が起こるかもしれません!身構えよ!」

って体に指令を出すからなんです。

 

 

んで、体が硬直して思うように動かなくなりミスに繋がったりする。

こういうことが僕らの意識していないところで起こっているわけですよ。

 

 

家で一人でくつろぎながらベース弾いてんのがデフォルトだとしたら、

バンドで人と演奏するのは脳にとったらいつもと違う環境=緊急自体だし、

 

普段オフィスワークをしている人が

何百人の前に立ってスピーチするのもそうですよね。

 

てな感じで

普段と違う環境に身をおくと脳の防御本能が働き

体が身を守ろうとする。

 

これが科学的に見た緊張する理由です。

 

次に人間脳を見ていきましょ。

 

 

人間脳

 

人間脳は賢いです。

考えることが出来る。

 

家で落ち着いてベースを弾いていると、

「よし、あそこであれをやって、ここで一旦音を止めて、その後にサビやな!」

って先のことを考えながら演奏することが出来ます。

 

そう、思考することがが出来るんですね。

 

これが、初めての人や初めての場所、苦手な人の前でベースを弾くとどうなるか。

 

 

ステップ2「爬虫類脳(本能)に勝てない人間脳(思考)」

はい、もうなんとなく分かるかと思いますが、

爬虫類脳が防衛本能を発揮しますw

  

「緊急事態!ここは来たことのない場所です!見ず知らずの人もいます!向こうには敵も居ます!身構えよ!」

そう、緊張事態宣言を発令します。

 

となったら、人間脳はピンチ。

本能は生きるためにあるものなので逆らえません。

 

身を守るように体も自由が効かなくなるし、

普段出来ている思考が出来なくなる。

 

  • 身体が固くなり思うように動かない
  • 思考が追いつかず頭が真っ白になる

  • ミスに繋がる
  • 余裕がなくなる
  • 楽しくなくなる

となっちゃいます。

 

 

ほんで、

思うように弾けないから

更にパニックになって・・・。

悪循環ですよね。

 

ステップ3「そんな自分俯瞰する」

ここで一番よくないのが、

ただただパニックになってしまうこと。

 

  • なぜ緊張しているのかも分からないし、
  • なぜ指が動かないのかも分からない、
  • なぜ頭が真っ白になるのかも分からない。

「いっつも出来てたのに!なんで!?」

この状態、これが問題。

 

 

だけど、ここでいったん落ち着いておさらいしましょ!

 

 

  • 緊張するのは
    経験の少ないことに対しての爬虫類脳の防衛反応。
  • 指が動かないのは
    爬虫類脳の指令により、筋肉が身構えている状態。
  • 頭が真っ白になるのは
    人間脳が爬虫類脳に影響を受けている状態。

ですよね!

 

 

んで、ここからが一番大事なんですけど。

 

 

人間は「なんか知らんけど思うようにいかん!」っていう状態になると

パニックになりどんどん悪循環になる。

 

 

だから、

あー、俺緊張してるなーって気づいたら、

「はいはい、爬虫類さんのおかげね!ありがとね!」

って自分を俯瞰しましょ!

 

なぜ、自分がこうなってるかっていう理由が分かれば落ち着けます。

 

そうやって緊張するような場面でも

落ち着いて深呼吸して俯瞰する癖をつけていけば、

数を重ねるごとに人前での演奏やステージでの演奏が

本能的に「危険なもの」ではなくなっていきます。

 

 

よく

「緊張?んなもん場数だよ!慣れだよ!」っていう人がいますけど、

あながち間違っていないっすね!w

 

 

まとめると、

  • 緊張は人間の本能として必要な機能なのでして当然
  • 緊張している理由を知らない、思うようにいかない理由を知らないことが一番の問題
  • 脳の仕組みをしっていると自分の状態が俯瞰出来るので落ち着くことが出来る
  • それを繰り返すことで緊張が特別なものではなくなっていく

という話でした!

 

 

これを知らずに

「あー、なんで私緊張しちゃうんだろ。向いてないのかな」

になっちゃうと自信ってどんどんなくなっていきますからね!

 

ステージで演奏したりバンドで人と演奏する機会がある時に

練習したことをフルで発揮出来るように 

メンタルも鍛えていこうぜ!という話でした!


それでは、今日のレッスンです!

 

今回から新シリーズに突入します。

 

一発目は「ドゥーン」。グリスってやつです。

ベースの必殺技なので是非参考にしてもらえたら!

レッスン動画

楽譜

syoshinsya9

https://bass-connect.com/wp-content/uploads/2020/01/syoshinsya9.pdf

練習用音源


昨日はスピッツの曲の楽譜もプレゼントしましたが、

  • 「楽しかった!」
  • 「好きな曲だったから弾けて嬉しい!」
  • 「指使いを考えながら弾くのがパズルみたいで楽しかった!」
  • 「シンプルに見える楽譜だけど、きちんと考えて弾くと難しいですね」

などたくさん返信がありました。

 

休符こそ出てこない楽譜ですが、

運指に関してはこれまでのまとめ的な感じなので、

まずは考える、そして弾く

ってやってもらえたら力になりますよ。

 

というわけで、また明日の晩にお会いしましょう!

 

PS.

「空も飛べるはず」は小指使わないと弾けません。

厳密に言うと使わなくても弾けるのは弾けるけど、

音途切れまくりのスカスカな演奏になってまいます。

 

異弦同フレットの動きがポイントなので、

上手く指が考えられないって方は

6日目のメルマガかこの記事をもっかい読んでみてもらえたら!

 

chaga